かつてワーカホリックだった私が、人類の異常な仕事愛にブチ切れる話(オカダ瞳さん #3)

一体何故なんだ…??

…と思ったのですが、よく考えると
「働くことは素晴らしい」という価値観が広まると、
実は出資者にとっても得なんですよね。
多くの人が喜んで、自分のために働いてくれることになるので。

えっ何これ陰謀論…?!?こわ〜!!
という話ではなく、
「働くことは素晴らしい」としておくと、得する人って、実はかなり多いんですよね。

労働者や経営者も自尊心が満たされますし、出資者にとっても都合がいい。
税収を増やしたい立場の人(役人や政治家)にとっても得ですよね。

世間は「仕事」を無条件に賛美する言葉で溢れてますが、
私はこれらの中には相当な割合で「ポジショントーク」が混ざっているとみています。
というか、ほとんどがポジショントークなんじゃないですかね…。

仕事=人間の価値とする言葉や、
「働けない人」や「仕事ができない人」を貶める言葉、
仕事を失うことへの恐怖を過剰に煽る言葉も、
正論として、ごく普通に流通しています。

確かに仕事は個人や社会にとって必要なものですし、
その中での努力や創意工夫は素晴らしいものです。

しかし、個人が豊かに生きるための手段は仕事以外にも沢山ありますし、
社会に貢献する手段も、仕事以外に沢山あります。

人生の中心にいるのは、自分です。
仕事はあくまで自分が生きるための手段や娯楽の1つであり、
仕事をするために自分が生きているわけではありません。

かつての私も、仕事を異常に愛し、仕事に依存し、
いつしか自分を仕事の犠牲にしてきました。

42歳の今は、仕事の定義を変え、付き合い方を変え、
再び仕事を愛しています。

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