かつてワーカホリックだった私が、人類の異常な仕事愛にブチ切れる話(オカダ瞳さん #3)

現在は、事業・家事・育児に優劣をつけず、
ジャンルの区別なく優先順位を決めています。

事業の進め方も、会社員時代とは全く変わり
超絶マイペースになりました。
優先順位は「やりたいこと」順。
取引先やお客様とのお約束以外は、期限設定もなし。

事業を始めたばかりの頃は
会社員時代の仕事の進め方をそのまま当てはめて、
「ああーこれもできてない!あれもできてない!!」と
毎日やたら焦っていました。

実際、起業家向けのセミナーやコンサルの内容も、
一般的なビジネスセオリーをそのまま展開していることが多く、
最速で最高の結果を出している(と言われている)起業家さんと比較すると、
自分の事業は「全く駄目」と言わざるを得ない状況でした。

しかし事業を進めていくうちに、
「そもそも、株式会社と個人事業を同じ土俵で考えること自体、
ナンセンスなんじゃないか…?」
と思い始めてきました。

株式会社のオーナーは株主ですが、個人事業のオーナーは自分です。
株式会社の社員は株主の利益を最大化する必要がありますが、
個人事業は、自分が必要とする利益さえ出せば十分なんですよね。

このことに気づいた時、
私は世に溢れる「仕事」信奉に再び強烈な違和感を抱き始めました。

資本主義社会では、労働者や経営者よりも出資者が一番偉いはずなのに、
世間では、経済界のトップは経営者として扱われている。
出資者は「働かないのに金だけ出して利益を要求する人」と蔑まれてさえいます。

1 2 3 4