かくことは、「愛するもの」なのかもしれない<後編> / オタク気質女子の戯言(ももさん #4)

最後に少し、これからのお話をさせてください。

もうすぐ20歳。きっとこのエッセイは、私の10代卒業制作のようなものでしょう。

私は今、より多くの人生を彩るアイデアを、広める人になりたいと考えています。人生には彩りが必要で、一人で見つけられる彩りには限りがあるからです。

自分ひとりが見れる世界には限りがあります。特に10代は勉強、部活、受験と目の前のことで頭を悩ませるばかりで、より広い世界を見に行く時間が作りにくい。

世界には自分を幸せにする(=人生を彩る)可能性を秘めているアイデアがまだまだたくさんあるはずなのに、勿体無い。悔しい。そんな人たちに「こんな生き方もあり!」「こういう素敵なものがあるよ」と、世界に散らばる彩りの存在を伝えたい。そう考えています。

こういったことを「人を幸せにしたい」と言うのが定石なのかもしれませんが、実際のところ、誰かを幸せにすることはなかなかできることではありません。そもそも幸せの定義は人それぞれなので、「あなたを幸せにしたい」という想いが空回りしてしまう可能性もあります。

だから私は、誰かを幸せにするアイデアを広める人になりたいなと考えています。ミーハーな中高生時代やギャップイヤーを通じて、「小さな好き」や「大きな好き」などの人生を彩るアイデアをかなり集めてきた私だからこそ、伝えられることがあるはず。

今はライターをしているものの、私にとってこの仕事は目標を叶えるための手段です。発信する手段はたくさんあるので、これからはもっと色んな手段で増えてくると思うので、ライターに留まらず、色んな手段でそのことを広めていきたい。

20代の終わりは世界のどこにいるのかも、何をしているのかも分からないけれど、より多くの人の人生をカラフルにする「色」を提供できる人になりたいと考えています。

今日はここまで。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

──

1 2 3 4