推しと現場と推す人と / オタク気質女子の戯言(ももさん #2)

感想を語り合うまでが現場です

アドレナリンが出たまま会場をあとにして、ごはんを食べながらオタク友達と感想や自分に向けられた(であろう)ファンサービスについて語らう時間も、私にとっては大事な「現場の一日」の要素です。

ライブの後は「楽しかった!よき時間だった!」という充足感とともに、「終わってしまった……今日までこの日を楽しみに頑張ってきたけど、明日からなにを楽しみに生きればいいんだ……」という虚無感をどこかで抱えているような気がします。。

この昂った感情を吐露しないまま帰宅すると、かえって興奮が落ち着かず、寝付けないんですよね。

推しへの気持ちをどれだけ語っても、「絶対私のこと見てた!」などの現実なのか妄想なのかも分からない、通常であれば「自意識過剰でしょ」と言われそうなことでも「尊い!」と共感してくれる仲間と愛を共有するこの時間は、たまらなく楽しいものです。

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たまに「画面越しでも推しには会えるのに、わざわざ現場に行くのはなぜ?」と聞かれることがあるのですが、「現場に行くのが好きだから」としか答えようがありません。

たしかに、推しを応援する活動「推し活」は現場に行かなくてもできます。グッズを集める、動画をたくさん見るなど、応援の仕方はいくらでもありますし、チケットの値段も決して安くはありません。もちろん、現場に行った回数やかけたお金が推しへの愛の量だとも全く思っていないです。

しかし、それでも私が「現場」に足を運ぶのは、

・大好きな人に直接会える(運がよければファンサービスがもらえる)
・心のエネルギーが充電される
・日常生活ではなかなか外に出すことがない感情を爆発させ、ストレス発散できる

など、リアルな会場に足を運ぶことの魅力にハマっているからでしょう。推しを愛しているのはもちろんなのですが、それと同じように「現場に行く」行為が好きなのだと思います。

今回はオタクな方には共感していただけるであろう「現場」への愛について語ってみました。今日はここまで。

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