推しと現場と推す人と / オタク気質女子の戯言(ももさん #2)

気持ち昂る現場入り

会場が近づけば近づくほど、ソワソワも止まらなくなってきます。現場に足を運んだことがある方にならきっと分かってもらえるだろう!と思っているのですが、道中の電車やバスでそのグループのグッズを持っている人を見かけると「あ、あの人もファンなんだ!」と嬉しいような緊張するような気持ちになっていく、あの気持ちはなんなのでしょうか……名前をつけたいところです(笑)

会場の中に入って、推しの登場を待つまでの間もソワソワは募るばかり。スモークの量が開演までの残り時間と反比例して増えていくあの時間は、もどかしくてワクワクするもの。どんなにたくさん経験しても心の準備ができず、開演前は友達と何度も時計を確認しながら緊張しています。

大抵の場合、私はオタク友達と現場に行くことが多いのですが、ときには一人で参加することも。開演前を一緒に過ごせたり、感想を語り合ったりする人がいないのは心細い……かと思いきや意外と楽しく、現場で友達ができることもあります。意気投合して、推し以外のことも話せるようなかけがえのない友達ができたことも。

感情ジェットコースターな公演中

ライブが開演して推しが登場すると、高揚感はピークに。こうなると、もう周りを気にしてはいられません。ペンライトを振りながらスピーカーから流れる爆音と生歌を堪能し、推しを拝む時間は、本当にいつものことを忘れて没頭できるひとときです。

冷静に語っているようですが、ライブをみている間の実際の脳内は「ああああ……」「その動きはずるい」「無理無理無理無理、ファンサ(ファンサービス)してくれた?」と感情がジェットコースター並みに乱高下し、語彙力が5歳児になっています。

MCに感動したり、「目が合った!」とドキドキしたり……なにも考えずに目の前の状況を浴びる、ある意味でアホになれるので、たとえ3時間ライブが続こうとも誇張なしにいつも体感時間は10分、いや、5分くらいです。いつも最大のパワーと元気をくれる推しには、感謝しかありません。

開演中は基本的にはパフォーマンスを楽しむのに必死なので、まわりの人を見るような余裕はないのですが、たまに周りを見渡してみるのもおもしろくて好きです。

自分と同じように忙しない感情に振りまわされている人、じっくりとパフォーマンスを楽しんでいる人、自分とは比べ物にならないほどライブに足を運んでいる大ベテラン(ノリノリでペンライトを振っている姿が頼もしい!)などなど……。本当に現場の楽しみ方は十人十色だなと思います。

そして、そんな人たちが団結してコールアンドレスポンスやアンコールをする姿を見ていると「自分も大好きなこのグループは、こんなに多くの人に愛されているんだ!嬉しい!」と、「だれ目線?」とツッコミを入れたくはなりますが本気で思ってしまいます。

同じ好きをもつ人たちが集まって、その熱量を思う存分発散できるのも、現場の醍醐味ですね。今はライブ中に声が出せず、なかなかそれが叶わないので、大きな声でコールアンドレスポンスができる日を待ち望んでいます。

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