1通目「ただ、待つよ。」(山本夕紀さん #1)

まえがき

愛について語ってください。と言われましたが、私は誰かに「愛してる」なんて言ったことはないし愛し方もよく分かりません。(笑)でも、愛している人はそれなりにいると思います。

今から全4回の連載となるこの文章は、今日まで生きてきた私の日々を振り返って、「多分これって愛してたな」とか、「愛されてたんだな」と思うことを書いてみます。

なので、「これが山本(私)の愛か」と、私の愛のネタバラシをするような、これまで私が愛してきた、もしくはこれから愛することになる人(今これを読んでくださっているあなたもその一人)へ宛てた、ラブレターのようなものになる気がしています。
正直少し、いや、かなり恥ずかしいです。

でも、書いてみます。

「どうやら僕や私は、この人に、もしくは心に浮かぶあの人に、愛されているようだ」と、ちょっと気づくきっかけになって、ほんの少しでもあなたの心が暖かくなったら、最高です。

そんなことを思って書きます。

あまりに当たり前でさり気なくて、誰にも気付かれていないかもしれないけれど、そこにあるのはもしかしたら、愛なのかもしれませんね。

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