カレー屋さんより難がある(ふつうエッセイ #177)

妻と他愛もない会話の中で、ふと口をついた言葉。ただの、つまらない駄洒落なんですが。

昨日、仕掛かっていた仕事がひと段落した。心にも余裕が出てきたのか、他人が笑えるかどうかはさておき、無害な軽口が飛び出したものだと笑ってしまう。

ちなみに何に「難」があるかというのは、とある人に関することで。アドラー曰く、全ての悩みは対人関係にある、と言う通り、人に起因する難儀は山のようにあるなと思うに至る。

最近は、仕組みやシステムに課題があって、人はそれらに巻き込まれているのではないかと思っていた。だけどそうではない。やはり難儀のもととなるのは人間であり、人間がまずトラブルを起こす存在なんだと。これは自戒を込めてですが。

ちょっと後ろ向きな言い方になってしまったけれど、喜びや感動のもとになるのも、もちろん人間だ。オリンピックやパラリンピックという舞台そのものが、喜びを生むわけではない。オリンピックやパラリンピックがなくなったとしても、別の舞台でアスリートは輝ける。甲子園だってなくても良い。甲子園がなくても、高校球児は全力で野球に向き合うことができる。

そういう確信も、ちゃんと持っていたい。

世の中は、カレー屋さんより難がある。

それと同時に、カレー屋さんより良い出会い(ミート)があるのだ。

……さあ、今日も頑張っていきましょう。