恋愛レベル0の私が、婚活でアイドルになりきって獲得した愛のスキル(オカダ瞳さん #1)

私はもともと恋愛自体に関心が低いタイプだったので、まず①からつまずいてました。
自分が愛せる相手が、どんな人かわかんないという。
そんなレベルですから、当然②でも③でもつまずくわけで、
そのたびにめちゃくちゃ消耗するんですよね…。

しかし数々の失敗の経験を重ねるうち
あるシンプルな問いが自分の中から湧き上がってきました。

「私は結婚したい、結婚したいと自分のことばかり考えてきたが
そう迫られる相手の気持ちを考えたことがあっただろうか…?」

答えは超明白です。
「ない!」
振り返ると、今まで自分以外の人の気持ちを真剣に考えたこと自体、なかった気がします。

その死角に気付いた瞬間、
恋愛レベル0で停滞していた自分の中に散らばっていた
愛にまつわる様々な知識や経験が逆流し、ひとつの仮説に結集しました。

「私は東方神起になるべきではないか?」

はぁ!??と思いますよね。
つまりこういうことです。

東方神起は、完璧なアイドルです。プロ意識が高く、ファンの夢を壊さない。
彼らが観客にウインクしてくれるのは、自分のために媚びを売っているわけではありません。
相手を心から楽しませるために、精いっぱい努力してくれているのです。

自分も彼らを見習い
「ありのままの自分を愛してほしい」という一方的な考え方から脱却し、
「相手にとって、最高のエンターティナーとして振る舞うべきなのでは?」
という、使命感にも似た情動が込み上げてきたのです。

自分が東方神起という設定で恋愛する。

それは完全に未知の世界。
他にやってみたという人の話も聞いたことがない。
しかしこれまでの経験から、どう考えても整合性は取れている。
イケる!!

この「なりきりアイドル婚活メソッド」は、周囲の人間に例外なく鼻で笑われましたが、
私にとって、一旦「推し」を経由して考えることはめちゃ合理的なんですよ。

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