ホットミルク(ふつうエッセイ #243)

先日、気管支の調子が悪いというエッセイを書いた。

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毎日のように飲んでいたコーヒーを控え、白湯かホットミルクを飲む生活を続けている。

これがまた、非常に良いのだ。

五臓六腑に染み渡るというか、身体の隅々まで養分が辿り着く感覚がある。特にホットミルクは、喉にもやさしく、ちょっとの間は咳が止まる。

スターバックスでは、カフェインが苦手な人や子どもに向けてスチームミルクを提供している。僕は頼んだことはないけれど、いまなら頼んでみたい。(と思って価格を調べてみたら、コーヒーよりも高いんですね……)

ホットミルクの価値が、過小評価されているのではないか。

牛乳を温めることによって、甘みが増すホットミルク。そこに過剰な甘味料はなく、自然本来の味を楽しめることができる。脂質が気になる人は、低脂肪のものを選べば良い。意外に牛乳をめぐるマーケットは、細かい需要に対応しているのだ。

街中に、ホットミルク専門店があったらどうか?

少し前にバナナジュース専門店ができたが、最初は売れるのか懐疑的だった。なんせミキサーでバナナを混ぜるのであれば、どこでだってバナナジュースは作れるからだ。

それでどうなったか、結果は言うまでもないだろう。

そう考えると、ホットミルク専門店の需要だってなくはないように思える。

いまや、ホットミルクという字面すら、愛おしく思えるほど、体調不良になってからホットミルクを愛飲している。体調が戻ってからも、この習慣は絶やさないようにしたい。

夏?

関係ないだろう。むしろ夏こそ、温かい飲み物の方が身体には良いと言われているのだから。

ホットミルク専門店、良いアイデアだと思うのだけど、どうでしょう?