最後に
「愛を語ってくれませんか?」という問いはわたしにとって大きすぎるテーマで、たくさん悩みながら過ごした1ヶ月でした。「愛」という言葉に、時よりこそばゆい気持ちにもなり「こんなことを書いちゃって大丈夫かな・・・!」と行ったり来たりを繰り返していました。
それでも最後までなんとか書けたのは、これまで作品を通して出会ってきた彼ら、彼女らを、じぶんの日常にこっそり忍ばせることで、より良く生きられると思っているからです。
わたしが漫画版のナウシカを読んだのはパンデミックの真っ只中でした。会社の先輩に長らくお借りして、何度もじっくり読みました。世界が音を立てて大きく変わりゆくなかでこの作品に出会えたことは、ひとつの巡り合わせのように感じています。そんな出会いがこれからも巡ってくるように、映画や音楽、本や漫画をだいじにしたいと改めて思います。
そして、そこから得た優しさを、ちゃんとじぶんのものとしていけるよう、まっすぐな人を目指したいと思います。
背筋が伸びるような機会をくださったほりさん、そして、読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。
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