ただ歩いていただけなのに2(ふつうエッセイ #51)

自転車に乗って街を走っていると、工事現場に遭遇することがある。

自転車の場合は殆どの場合、迂回する必要がない。

自転車を降りて、歩行者と同じように通行することができる。

しかし何でだろうか、工事現場のスタッフの方が、自転車に乗っている僕に対して、いつも必要以上に恐縮しているような気がするのだ。(歩行者のときもスタッフの方は恐縮しているのだけど、恐縮の度合いは2レベルくらい上がっている気がする)

必要以上に恐縮されると、僕もちょっとだけ恐縮してします。

「すみません」っていうのも何だか変な気がするから、そういうときは「お疲れ様です」と言っている。

このコミュニケーションは、正解だと自負している。