映画の予告編(ふつうエッセイ #605)

映画の予告編が好きだ。

2時間の作品を1/60〜1/100の時間に凝縮された予告編。お客さんに鑑賞意欲を喚起し、新しい扉をノックするきっかけを与えてくれる。

映画館で本編が始まる前に流れる予告編を観て、グッと印象に残ったという経験がある人は結構多いはずだ。

映画館での予告編も好きなのだけど、僕はけっこう予告編をスキップすることが多い。映画のチケットを購入すると、「まあ、まだ予告だから大丈夫だろう」と余裕をかまし、本編が流れる直前で席につくのだ。(時々、のんびりし過ぎて、本編に入ってしまったこともある)

本当なら、ポップコーンとコーラを片手に、のんびりと座席にもたれて映画を楽しみたいものだ。良くも悪くも映画を仕事にしてしまったので、そんなに悠長な鑑賞の仕方はできなくなってしまった。

いや、息子と映画を観るときは別だ。キャラメルポップコーンを買って、つまみながら映画を鑑賞する。その至福たるや。のんびりし過ぎて、予告編における鑑賞意欲の喚起さえ、忘れてしまうのだけれども。