日曜日の朝だけに許されることがある。ほんの少しだけ寝坊することだ。
いつもとあまり変わらない時間に起きるのだけど、アラームをかけない分、少しだけ時計の針が進んでいる。
家族を起こさないと、という気持ちにもならない。
カーテンの外は、ちゃんと明るい気配がするのだけど、見なかったことにして。
あるいは、そのままのっそり起きて、ソファで微睡むのも楽しい。
読みかけの本を手に取るも、テキストを目で追っているだけで内容が頭に入ってこない。
時間を無駄にしたなあとは思う。けれど、日曜日だから良いかなと思える。
なんて寛容なんだ、日曜日。