日曜日はまるで(ふつうエッセイ #28)

日曜日の朝だけに許されることがある。ほんの少しだけ寝坊することだ。

いつもとあまり変わらない時間に起きるのだけど、アラームをかけない分、少しだけ時計の針が進んでいる。

家族を起こさないと、という気持ちにもならない。

カーテンの外は、ちゃんと明るい気配がするのだけど、見なかったことにして。

あるいは、そのままのっそり起きて、ソファで微睡むのも楽しい。

読みかけの本を手に取るも、テキストを目で追っているだけで内容が頭に入ってこない。

時間を無駄にしたなあとは思う。けれど、日曜日だから良いかなと思える。

なんて寛容なんだ、日曜日。