傘トラブル(ふつうエッセイ #617)

ここ数日のわたしを総括するなら、傘トラブルの多さが筆頭に挙げられよう。

気が抜けているのか、気が張っているのか、信じられないくらい傘関連のミスが多かった。

ひとつは長野県富士見町で、同乗させてもらった車に折りたたみ傘を忘れてしまったこと。折りたたみ傘にしてはそこそこの値段のもので、大事に使っていたので、忘れたと気付いたときは驚いてしまった。足元に置いていたが、気付けないものだったか。

もうひとつは、取引先でのこと。間違えて別の傘を持ち出してしまったのだ。

青い傘を使っていたのに、黒い傘を持ち出してしまった。青と黒、間違えるものだろうか。しかも、そのことに気付いたのは電話を受けてから。黒い傘を眺めながら、いまひとつ違和感の正体が分からずいたのだが、なんてことない、ただ間違えて持ってきてしまっただけなのだ。ほんと、どうかしている。

傘ではないが、コンタクトレンズの洗浄液も、宿泊先に忘れてきてしまった。部屋の中をあれほど点検したのに、そこそこデカいサイズの洗浄液(ボトルのやつだ)を見落としてしまうなんてことが、あるのだろうか。

このエッセイは、「〜だろうか」と疑問形で締めた文章がやたら多い。ふわふわしている。地に足がついていない。こういうときは眠るに限るのだけど、諸事情あって眠るわけにはいかない。うーむ、こんなにバタバタしていて、平穏無事な月末を迎えることができるのだろうか。って、気付けば、もう月の中盤ではないか……。