ねだめカンタービレ(ふつうエッセイ #595)

なるべく規則正しい生活をするようにしている。

慢性的な睡眠不足は否めないけれど、だからといって、大幅に起床時間を遅らせないように注意している。

「寝だめ」というのは、あまり合理的な行為でないそうだ。20代の頃は、平日のオーバーワークが続き慢性的な睡眠不足が続いていた。その穴を埋めるべく、土日にがっつり寝るなどしていたが、どうやらほとんど効果がないというエビデンスが出ているらしい。

身体は睡眠を欲している、欲しているのは何となく分かるけれど、だからといって寝ても睡眠不足は解消できない。考えてみれば、たくさん寝たからといって「スッキリした」という感覚を得たことはほとんどない。だけど、気合いを入れて起き上がるのも辛いので、そのまま惰性で眠っていたのだ。

本当は寝具にもこだわった方が良いのだけど、それほど余裕がある生活でもないので、若いときからずっと同じものを使っていることが多い。

でも、先日枕カバーを変えたら、想像以上に快適だった。やはり、寝具にだって寿命(賞味期限というか)はあって、その期間を過ぎると快適に眠れないのだろう。たった数千円の違いで、ここまでプラスの実感が湧くのだから、これからはもうちょっと寝具に気を遣おうと思う。

昨日、なぜか野球をしている夢を見た。

プロチームに所属して、ファインプレーをしたのだけど、どんなプレーだったかは憶えていない。それくらいじっくりと眠れたのだろう。すんなり起床できた朝ほど、気持ち良いものはないのだから。