1年目の結婚記念日には、ベトナムのCan Thoという場所へ旅行することにした。
気になっていたホテルを予約して、ただひたすら、二人で好きな時間を過ごす。
お互いにご機嫌になったタイミングで、美味しいご飯とお酒を片手に、1年間の自分たちのことについて振り返った。
この1年で印象にのこっていること、嬉しかったこと、そして、本当は話したいけど、時間がなくて話せなかった問いについても語り合った。
なんとなく、聞きづらくて聞けなかったことも、非日常な空間のパワーも借りると、自然に相手に伝えることができた。ゆっくり過ごしていることで、自分の意識が普段よりオープンになっているのかもしれない。
実際に、話をしてみると、自分が思っていたこととは全然違う回答が返ってくるのが、とにかく面白かった。ひとつひとつの行動に必ず何かしらの理由がある。その理由を知ることで、相手のことをもっと知ることができる。
そして最後に、「この関係性を次の1年も続けるか?」とお互いに問う。
心地よく一緒に生きるために、相手にひとつかふたつアップデートしてほしい「お願い」も伝えてOKとした。「お願い」が加わることで、相手が本当に何を大切にしているのか、そして、自分も何を大切にしたいと思っているのかがわかる。
「お願い」も含めて、お互い納得して関係性をつづけることに「YES!」と答えることができたので、その年は契約が更新された。
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そして、そんなこんなで今年の夏に6回目の更新日がやってくる。
5年間続けてみて思うことは、新婚フェーズの最初の3年間は機能していたが、ある程度関係性が安定してくるとやや形骸化するものだな、ということ。そろそろ仕組み自体のアップデートが必要そうだ。
美味しいワイン片手に、リラックスしながら仕組みを考えてみようかな。
そういえば、結婚式のときに作った、CREDOにも、肩肘張らずに更新し続けようと書いてあった。
直近の二人の関係性のことだけを話すのではなく、もっと未来について話してもいいかもしれないし、友人たちと一緒に振り返るなんてのも面白いかもしれない。
「愛は技術である」とエーリッヒ・フロムは説いたけど、まだまだ愛するということへの探究は終わらない。いくつになっても、探究心をもって、愛することを楽しめますように。
▼こちらが結婚式用につくったCREDO。6人の友人と一緒に結婚式で紹介した。
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