半額のお肉(ふつうエッセイ #532)

牛肩ロース ステーキ用の肉が、賞味期限間近ということで半額で売られていた。

金額の問題というより、子どもがまだ小さいので「食べられない」と判断していたのだった。以前、いつもよりも上等な肉を購入するも、肉厚で食べられず無駄にしてしまった……ということがあったからだ。

今日、なぜその肉を選んだのか……というと上手く言語化できないけれど、大人である僕がその肉を欲したというのが一番正確なところかもしれない。塩こしょうで味付けし、フライパンでジューッと焼く。月曜日からの英気も養いたいと思った(のではないだろうか)。

小さくカットし、息子たちにもサーブする。

すると、モグモグと食べるではないか。長男は「焼肉みたい!」と大好評。なーんだ、君たち、食べられるんだね。嬉しくなった。

ちょっと味付けは濃かったかもしれない。でも、美味しそうに食べてくれるのは、料理し甲斐があるというものである。

半額だけど、なかなか良い感じのステーキ用の肉。

これかも、ここぞ!というときに買ってやろうと思った。ちなみに僕は、息子たちがパクパク食べるもんで、想定の半分くらいしか食べられなかった。近々、リベンジしなければ。