目が回るよ(ふつうエッセイ #365)

目が回ると、身体の節々が異常をきたす。

特に僕は気管支が弱いので、ゴホンゴホンと咳が出ることが多い。あと身体のどこかが痒くなる。虫に刺されているわけでもないのに、ムズムズと痒みが発生するのだ。

目が回るといっても、本当にぐるぐると回転するわけではない。あれもしないとこれもしないと……と色々なことが頭を巡り、疲弊してしまうのである。たぶんこの症状がずっと続いたり、プレッシャーがかかってくると「爆発」するのだろう。「目が回る」というのは、慢性的に続く初期症状なのかもしれない。

月曜日は、そんなに目が回らない。タスクはめちゃくちゃ多いけれど、金曜日までの5日間で処理すれば良いと思っているからだ。だけど毎度気付くのは、金曜日までの5日間でタスクというのは2〜3倍近くに膨れ上がるのだ。だから僕は金曜日にめちゃくちゃ目が回る。現状持っているタスクは確かに終わるのだけど、積み重なっていくタスクが延々と続き、終始「目が回る」状況に陥ってしまうのだ。

だから本来、月曜日は一生懸命仕事をしなくてはならない。なんなら日曜日に、月曜日に100%動けるような「事務処理」的なものは終わらせておくべきなのだろう。

でも、僕って本当に怠惰なのだ。いまいま、ラジオを聴きながら頭がシャッキとするのを待っている。駄文をそれなりに記した後で、ようやくエンジンがかかってくる。この負のループを、早いところ抜け出さなければ。

いま、いま、いま!

そう叫べば叫ぶほど、「ゴドーを待ちながら」を著したサミュエル・ベケットのにやりとした顔が浮かんでくる。現状維持、自ら陥る不条理な現実。ああ、いま、抜け出すべきなのだ!ゴドーなんか待たずに。