かくことは、「愛するもの」なのかもしれない<前編> / オタク気質女子の戯言(ももさん #3)

早いもので3回目を迎えたエッセイ。第3回、第4回では「かくこと」についてお話しします。

このエッセイが「はじめまして」の方は、私がなにをしている人間か知ってからお読みいただいたほうが分かりやすいかと思いますので、よろしければこちらのエッセイもご覧ください。

「書く」と「描く」と「かく」と

ここでは、一般的に「書く」と表される言葉をあえて「かく」と表記します。

ひとつは、世の中に存在する記す行為を全て「書く」と表すのは、多種多様な生き方をする私たちを「人間ってこうだよね」と一括りにして話すようでつまらないと考えているからです。

ちなみに、「書く」を辞書でひくと、

①筆などで、線をひく。(画く)また、絵や図をえがく。(描く)
②文字をしるす。
③文に作る。著作する。

と出てきます。

文字をひとつ記しただけでも、文章を作っても、イラストを描いても「書く」なんです。「かく」には「書く」では表せない情緒があるはずで、もっと色んな味わい方を模索したい……そう感じる次第です。

もうひとつは、書くことは「自分と向き合うためのツール」として魅力だと私が考えているからです。今回のエッセイで取り上げたいのは、まさにこの部分。私がどのように「かくこと」に向き合ってきたかお話ししたいと思います。

1 2