何かを「推す」ことがトレンドである昨今、嫌いなことをだらだら述べる意義なんてないことは分かっている。
それでもバレンタインデーが嫌いだし、この世の中からバレンタインデーがなくなってほしいとすら思っている。
ここに至る理由はシンプルで、僕が小学校のとき、ほぼチョコレートをもらえなかったから、という私怨に行き着く。なんて了見が狭いのだと我ながら苦笑してしまう。
この私怨はきっと僕だけではなかろうと思うのだが、周囲に見解をうかがうと、最近は「義理チョコ」「友チョコ」なるものが一般的になっているという。
公平性を期して、男女を問わずチョコレートを配るというのだ。なかなか各家庭に負担が大きいなと思いつつ、それが果たして友達の証明になるのだろうか?という疑問が湧く。というかそもそも、誰もかれもチョコレートが好きというのは幻想ではないだろうか!
ああ、嫌だ。
ああ、嫌だ!
ああ、嫌だ!!
考えるだけで後ろ向きな気持ちになってしまうバレンタインデーなんて、本当に今すぐなくなってほしい。
本当は仕事に集中しなければいけないのに、ついチョコレートのことが頭を過ぎってしまう。
だれか、トントンと肩を叩いてくれないかな?と思う。あるいはトイレに行った隙に、そっと机に置いといてもらえないものか。
いま、僕は猛烈にチョコレートを欲している!