NHK eテレ「デザインあ」に「くりかえし」というコーナーがある。
2つの線が交差し、折り返す。
その連続でネットフェンスが成立しているという。
ナレーションがひたすら「交差して、折り返す」と語りながら、最終的にネットフェンスができるというコンテンツだ。
デザインの基本は観察すること。全く意識していなかったことも、具に見ると、何かのパターンが編まれていることがある。
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公園のそばを歩いていると、件のネットフェンスを見掛けた。
あの「交差して、折り返す」を頭に反芻させながら、そばに寄ってネットフェンスを見てみると……
あれ、よく見たら、交差して折り返して……いない?
交差して折り返している「っぽい」ようなデザインになっているのだ。網状ではあるのでネットフェンスであることは間違いないが、あえてこういう形状にしているのは、製作しやすいからなのだろうか。
ちなみに、すぐ近くには「交差して、折り返す」を体現したネットフェンスもある。
これこれ!と思いながら、どちらの方が、製作過程において合理的なのか頭を捻っている。
どちらもネットフェンスに違いないのだが、どちらが「ふつう」なのだろうか。