26時半に目覚める(ふつうエッセイ #77)

3日ほど前のこと。

睡眠不足もあり、21時半頃に就寝した。

1時間前くらいから部屋を暗くして、息子と絵本を読みながら布団に入る。「遊びたい〜!」と言っていた息子も、みんなで布団に入ると楽しい様子。絵本のリズムを楽しみながら、いつの間にかみんなで寝てしまった。

だが慣れないことをしたせいか、26時半に目覚めてしまう。旅行先で隣の部屋の人に追われるというホラーな夢を見てしまったこともある(未だ鮮明に憶えている)。

目が冴えてしまったので、雑誌「BRUTUS」を読む。

これが間違い、特集が面白くて頭が覚醒してしまった。ドキュメンタリー特集で、あれやこれや作品が紹介されており、気になって眠れなくなってしまった。

* * *

夜から明け方にかけて、時間はゆっくりと流れていく。

なるべくスマホは見ないようにして、本や雑誌の活字を追うようにする。昼間よりも、ちょっとだけ没入感を味わえる。主人公に自分を重ねちゃったりして、キザだなあと思う。

でも、それが許されるのは、他者と隔絶された「この時間」だけだ。

どこまでもディープに沈んでいける。そして夜は必ず明ける。

希望の朝だ、って誰かが言ってたっけな。

やっぱり、26時半に発想することってキザになるなあ。