男って、学校の成績を3割増しで自己評価しているの。統計的に証明されているのよ。
前を歩いていたカップル、女性の発言をうっかり耳にしてしまった。男性に対するステレオタイプな意見もさておき、「統計的」と表現が、なかなか眩しかった。
そうか、僕も3割増しで自己評価しているのか。
中学2年生のとき、どうしても成績が伸びなくて母と二人三脚でテスト勉強し、学年6位になったのも3割増し(つまり本当は7〜8位とかだったのか)だったのかもしれない。
高校2年生のとき、部活をボイコットして中間試験に思い切りフォーカスして勉強したら、学年103位と自己ベストを記録したのも3割増し(つまり本当は133〜134位とかだったのか)だったのかもしれない。
そもそも社会人になっても学校の成績について言及しているのか?というツッコミもしたくなるけれど、案外、そういう世界線もあるのだろう。僕もなんだかんだ、20年以上前のことなのに、「あのときは頑張ったなあ」と誇らしげに憶えているあたり、そうは変わらないマインドの持ち主なのだろう。
男って。いや、「おれって」を主語にして考えてみよう。
おれって、道端に歩いていたカップルの会話を3割増しで膨らませて妄想しているの。統計的に証明されているのよ。