世間(ふつうエッセイ #7)

911の同時多発テロの後、アフガニスタンに対する軍事行動がアメリカ議会で可決された。

当時の振り返りをする記事をいくつか読んだが、「アメリカ人の大半が議会の判断を支持していた」というものが多い。

でも、本当にそうだろうか?と思う。

本当にそうかもしれないが、僕は「うーん、否定はしないけどちょっと判断が性急では?」とか「概ね賛成だけど何だかモヤっとするんだが」とか、そういったグラデーションの波に飲まれた意見というのもあったんじゃないかと思っている。

世論調査、エビデンス、統計……

誰もが物事を「シンプル」に捉えたい。でもそれは、割り切れない人々の想いや事情をカットすることに繋がってしまう。欠片のように小さくても、見落としてはいけない小さな声を、「ふつうごと」では取り上げていきたい。