安心できるもの(ふつうエッセイ #588)

2歳の次男は夜更かしが好きだ。

好きというわけではないのだろうけれど、長男が寝た後も、粘り強く起きようとしている。おそらく父親である僕が、子どもが寝静まった後に「なにか」しようとしているのが直感的に分かるのだろう。

長男が2〜3歳のときもそうだったけれど、この年齢にはちょっとした「不安」のようなものもあるのではないか。1歳半くらいまでの赤ちゃんはメンタルリープと呼ばれる「精神的にかまってほしいフェーズ」があるようで、それに近いものが多かれ少なかれあるのだろう。(科学的な根拠はないけれど)

長男のときは読み聞かせを一定時間とれば眠りについたけれど、次男は読み聞かせだけでは満足しない。寝室からリビングへ足を運んだり、ずっと母親の身体の上でバタバタしたり。下手したら1〜2時間くらい、寝かしつけに要することもあるくらいだ。

そんな彼が、最近落ち着く場所が「お腹」。

特に、僕のお腹は触りたい場所のようで、「お腹触る?」と聞くと頷くことが多い。ランニングを2年ほどサボってしまったお腹だけど、次男にとっては触り心地が良いようで。そのまま安眠してくれることも増えてきた。

確かに子どもの頃、僕にはお気に入りの毛布があった。長男もタオルケットに身を包むことがあったっけ。お気に入りは人それぞれだけど、お気に入りがあることで安心できるということのもあるのだろう。

過度に依存してしまうのでは?なんて心配もゼロではないけれど、それよりは十分な睡眠時間を確保してほしい。

そんなこんな、ランニングを再開「しない」言い訳ができてしまったのだけど、花粉症が落ち着いてきたら、ぼちぼち走らねばなあ。いい加減、身体のあちこちにガタがきてしまっているよ。