ガーン。(ふつうエッセイ #529)

落ち込んだって、良いじゃないの。

漫画などで、分かりやすく落ち込んだときのリアクション音が「ガーン」だったりするのだけど、ちょっとコメディというか、笑える響きがあって面白い。

ガーン。

落ち込んだとき、ふつうは「ガーン」なんて言わない。もっと切迫した暗さを伴っているはずで、ドラマだったらドラスティックな劇伴が奏でられているところだ。

だけど、漫画の力はすごい。

落ち込んだときの効果音といえば?と問われると、「ガーン」という人が多いのではないだろうか。

ちなみに、最近、長男も何か上手くいかないことがあると、「ガーン」と口走るようになった。でも、彼の口調は軽やかで、なーんにも引きずっていないように感じる。そうなんだよ、必ずしも、落ち込んだって引きずる必要はないんだ。(もちろん、引きずったって良いけれど)

とりあえず、落ち込んだら「ガーン」って言ってみよう。

「ガーン、ガーン、ガーン」。3回続けたって、「ガーン」はどこかに霧散していく。いいね、「ガーン」。