エアコンの快適さ(ふつうエッセイ #267)

つい先日まで晩春の温かさがあったけれど、ここ数日は初夏、というよりハッキリと夏だと思える暑さに見舞われた。

もうこれは夏であり、夏のせいにしてビールを飲んで良い季節である。だけど最近の夏はあまりに暑すぎて、まずは身の回りを整えないといけない。そうでないと、生命を落としかねない危険な事態になる。

……ということで、週末、エアコンを掃除した。

僕は気管支が弱く、ゴミやホコリのせいで咳が出ることがしばしばある。だから季節の変わり目(冷房や暖房を使う時期)には、必ずエアコンの掃除をしている。(本来であれば2週間に一度はメンテナンスすべきなのだが、エアコン稼働後のクリーニングはちょっとおざなりになっている)

エアコンのクリーニングは面倒なものだが、どうしても解せないことがある。エアコンを開けたら「中身は故障する可能性があるので、掃除しないでください」という注意書きがあるのだ。確かに素人が掃除すると、エアコン内部に影響が出て、故障してしまうことがあるのだろう。でもエアコン内部をつぶさに見ると、それなりの汚れが溜まっている。いまのマンションに引っ越してから8年になるが、その間のメンテナンスは僕(=素人)ができる範囲に限られている。

どうすれば良いのだろうか。

もちろん、お金をかければ専門業者が訪ねてくれる。背に腹はかえられぬという思いで、エアコン内部の清掃をアウトソースするのが一番良い。

ただ調べてみると、相場は曖昧だ。8,000円という表記もあれば、13,000〜14,000円が標準料金という表記もある。これが「標準」ということは、もっとお金がかさむ可能性もある。

何だか、怖い。

ということで、今年もエアコン内部の掃除はできず終いだ。

他の電化製品のように、もっと簡単に掃除ができれば良いのに。

ちなみにAppleも、自分で修理ができるようにと、「Self Service Repair」というのを今年から始めたそうだ。MacBookのような精密機械を、素人自らが修理できるようにデザイン&設計するのは至難の業だっただろう。

デザインや設計を、シンプルにするのは手間がかかる。でも、メーカーにはその努力をぜひともお願いしたい。エアコンの中身も、ずっと快適であってほしいから。