梅干しをつくる。(ふつうエッセイ #525)

実家の両親が、2年前から梅干しづくりに取り組んでいる。

1年目は酸っぱすぎたが(僕は美味しいと感じた)、2年目はそこそこマイルドな仕上がりに。「今年はどうしようかな」なんて言っているけれど、なんだかんだ、つくるだろうと予想している。

長男も、昨年は梅干しづくりに参加。どの工程なのかは知らないが、母と一緒に楽しそうに作業にあたっていた。

梅干しの恩恵に預かるのは、梅干し大好きな私である。

そういえば祖母も、長年、梅干しづくりに励んでいた。梅干しを欲するDNAが受け継がれている。ということは、いずれ僕も梅干しをつくることになるのだろうか。

僕は、梅干しとりんごに全幅の信頼を置いている。

梅干しの場合は食べ過ぎ注意だけど、疲労回復に効くクエン酸が含まれている。特に、走っている中での梅干しというのは、最高の栄養補給食品だ。

そう考えると、私が梅干しを作らない理由はないように思える。

ただ、しばらくは母の梅干しに頼ることにしよう。「今年はどうしようかな」と首をひねっている母に、「昨年の梅干し、とっても美味しかったよ」と、LINEでも送ることにしよう。梅干しのスタンプも忘れずに。