足を揺する(ふつうエッセイ #503)

座っているとき、無意識に足を揺する行為がある。

新入社員だったとき、わりとストレスを溜めていたのか同僚に指摘されることが多かった。いまはどうだろう。一人で仕事することが多いので、なかなか指摘されないけれど、まあ無意識に多かれ少なかれやっているんだろう。

でも、足を揺する行為というのは、意外と健康面では良いものと聞く。実際に「むくみの解消、手足の冷えの解消、ストレスの発散」などに効果があるらしいし、血液循環が良化することから、エコノミークラス症候群の予防効果もあるそうだ。(医学的、科学的な根拠は不明です)

だからといって、「じゃんじゃん足を揺すろうぜ!」という気持ちにならないのは、僕自身が他人が足を揺するのを見ると、あまり良い気分がしないからだ。僕は僕、他人は他人なのだが、やっぱり気になってしまうもので。

ちなみに、足を揺する行為は、「貧乏ゆすり」と一般的にはいわれている。

「貧乏ゆすりしてるよ!」なんて言われるけれど、それって「Poor」であることを否定してはいないだろうか。

英語では「leg shaking」など、いくつか該当する表現があるらしい。日本同様、あまり好ましい行為として見做されていないようだけど、それと「poor」かどうか関連させた言葉にはしていない。

実際に、お金を持っていようといなかろうと、足を揺する人は揺するのだ。

そんな駄文を記している最中、そういえば足先をピクピクと揺らしている自分がいる。これは…………たぶんセーフかな?