あけましておめでとう&誕生日おめでとう(ふつうエッセイ #483)

2023年が始まりました。

あけましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願いいたします。

多くの人が新年に気持ちを寄せている頃だけど(それを否定もしないけど)、新年早々、粛々と自分の持ち場で仕事をしている人たちがいる。

正月に駅伝を走るアスリートもいるし、彼らをサポートする関係者もいる。テレビの前に思いを馳せなくても、年末年始も休まず営業しているコンビニエンスストアの店員さんは、心の中で「あけましておめでとう」を唱えながら、目の前のお客さんに対応している。手元に届く新聞だって、いつも通りの時間に配達されている。

そして、365分の1の確率で、今日が誕生日の人もいるわけで。彼らは「あけましておめでとう」の傍ら、「誕生日おめでとう」と言われるのだ。子どもの頃は、友人を集めた誕生日会はまずできない。けれど、その分、親族一同からお年玉を弾んでもらえてきたかもしれない。

思い思いの正月を迎えている僕らが、たぶん共通の願いは平和ではないか。今日くらい、仏や神に、祈りを捧げたい。無宗教で何の問題もないけれど、時間を尽くして、何かに祈りを捧げる「時間」こそ大切ではないだろうか。

そんなふうに、今日もまた流れていく。明日は1月2日で、明後日は1月3日で。区切りは、大切にしたいものだ。