空腹に耐える(ふつうエッセイ #438)

14時半開始の健康診断ほど、絶望するものはない。

健康診断の予約が億劫で、つい年末が近くなってしまった。慌てて病院に電話するも、「けっこう埋まっていますね」とのこと。いちおう年内に受診できることはできそうだが、万が一、コロナウィルスに感染したら年を跨いでしまう。

そういった事情もあり、一番近い日時での予約をしたのだが、いかんせん時間帯が14時半開始という。

「前日の食事は、受診の10時間前までに済ませること」というレギュレーション。午前中の受診であれば、朝食を抜けばOKだけど、14時半開始の場合、朝食も昼食も抜かなければならない。何より、朝7時起床だったとしたら、7時間超も空腹に耐えなければいけないのだ。

そりゃ、午後の健康診断は不人気だ。(といいつつ、僕が受診する病院では、午後の予約もいっぱいだったけれど)

朝起きたとき、既にお腹が空いている。

いつものように、小腹を満たすためにバナナを食べ、本を読みながらコーヒーでも飲みたい。でも、それも許されない。それどころか、苦行のひとつである検便をしなくてはならない。健康診断でもバリウムを飲んだり、採血があったりする。ああ、そんな憂鬱な時間を想定して、長い時間を待機しなければならないのか。

これくらいのことで気分が落ち込むのは、日々のんびり生活している証拠なのだろう。

でも、やっぱり健康診断は午前中が良い。いや〜〜〜〜なことは、早めに済ませるに越したことはないのだ。