整理がしたくなる。(ふつうエッセイ #425)

時々、無性に整理がしたくなる。

整理と掃除は違う。僕は整理がしたいのだ。

もちろん掃除をすることで、結果的に整理できるということもあるだろう。だが、掃除をしたからといって、必ず整理という状態に至るとは限らない。逆もまた然りだ。

整理とは、物事に秩序を与えることだ。

おもちゃA、おもちゃB、おもちゃC、おもちゃDがあるとする。

それぞれを全く違うものとして並列で扱っても良い。だが、おもちゃAとおもちゃBはブロック系で、おもちゃC、おもちゃDはミニカー系だとする。であれば、おもちゃAとおもちゃBはブロック系で区分けし、おもちゃCとおもちゃDはミニカー系でひとつにまとめる。まとめ替えてみる。

それらが、ビシッとまとめると気持ちが良い。それは、掃除をして、汚れや傷みがなくなった感覚とは異なるものだ。

たぶん、僕はけっこう物事を詰め込もうとする癖があるのだと思う。

限られたキャパシティにおいて、物事を詰め込もうとすると溢れてしまう。だから物事を小分けにして、整理して、キャパシティにすっぽりと入るようにするのだ。それをやり過ぎてしまうから、いつの間にか、手に余るくらいの仕事量になってしまうのだけど。整理は大切だけど、整理したつもりになって、自分の処理能力を超えないようにしなければならない。

整理の整理。俯瞰でみた整理。

そんな神のような視座を、いつの日だって持てるはずはないのだけれど。