今年も、野球が終わりました(ふつうエッセイ #392)

クラマックスシリーズや日本シリーズもあるので、まだまだプロ野球は続くのですが。

贔屓の中日ドラゴンズの今シーズンは、本日が最終戦。全体を見れば「終わり良ければ全て良し」とは言えないところですが、今後に繋がるような勝利で終われたので良かったかなと思います。

明日から戦力外通告期間、なかなか切ない情報も増えてくる時期です。プロの世界なので、こればかりは仕方ないですが、どんな結果になろうとも選手の皆さんには納得いく人生を送ってほしいと思います。

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と偉そうにプロ野球を語っていますが、昨年に続き、今年も球場での野球観戦はできませんでした。地方在住ならともかく、僕は今、東京に住んでいます。首都圏近郊の球場には30分〜1時間程度で足を運べる距離にも関わらず、足を運ぶことができませんでした。

それどころか、今シーズンは、1試合をじっくり観ることもしませんでした。

なのに、「今年は根尾さんが頑張ってた」とか「岡林さんは来年以降の主力だ」とか「なんやかんや清水投手が成長株だよね」とか、知ったような顔でプロ野球をわーわー言っています。

それは良い意味で、野球とは、数値で結果の良し悪しを判断できるからではないでしょうか。

打率、本塁打数、守備率、失策数、盗塁数、勝率、奪三振数、セーブ数などなど。試合を観ていなくても、結果速報を見れば「ああ、今日はドラゴンズの選手はみんな頑張ったな」とか「今日は全然ダメだったんだな」とか、そういったことが分かります。

試合を1秒も観ていないのに、だいたいの流れが分かったような気がするのです。

でもやっぱり、それは所詮、「分かったフリ」です。

実際に球場に足を運んだり、DAZNなどで一挙手一投足を追い掛けたりしていなければ、選手の“本当の”頑張りというのは分からない。

それはたぶん会社もそうで。売上高とか営業利益とか株価とか、そういったものの増減だけを見ていても、その会社の将来性は分かりません。だからこそ投資家は足繁く会社に通ったり、経営陣の話を聞いたりして、「この会社はこれからも儲けることができるのか」をシビアに判断するのだと思います。

もちろん数値も大事。

野球選手に限らず、企業の従業員も、実際の評価のほとんどは数値によるものでしょう。中には「成果は出ていないけれど、あなたがは陰で貢献してくれている!」という評価もあり得ます(企業の場合、管理部門とかは定性評価に近い形が多いと思います)。

ただ、納得いく評価なのかどうかは、評価者が「自分のことをちゃんと見てくれているか」が結構大きいものです。結果速報だけ見て、あーだこーだと選手を論じるのは、本来であれば筋違い。それでも楽しめるのが野球の良いところではあるのですが。(サッカーだとなかなか全ての選手の頑張りが、結果速報だけだと分かりませんよね)

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ということで、野球は終わり。

戦力外通告や年俸査定など、シビアな世界が垣間見れるオフシーズンに突入します。

それぐらい、僕もシビアに自己評価を下しつつ、経営に取り組んでいきたいと思う所存です。

とにもかくにも、中日ドラゴンズの選手の皆さん、2022年シーズンもお疲れ様でした!今後の活躍も楽しみにしています。