たくさんの疑問符とやりきれない焦燥感が、寝不足の体と脳をじっとりと支配した。でも、当時の私には、膨れ上がる怒りを言葉にする勇気がなかった。
元夫は、決して育児に無関心な人ではなかった。息子たちのことはいつも気にかけていたし、深く愛してもいた。時間が許す限り彼らと共に過ごし、邪魔にするようなことはほとんどなかった。ただ、いかんせん仕事が忙しく、彼の体が空く時間はさほど多くなかった。ほぼワンオペを強いられていた私にとって、元夫の台詞は、暗く重く、絶望的に響いた。
反論すればよかったと、今になれば思う。しかし、元夫は一度口にした意見を決して翻さない人だった。そのため、反論するだけ無駄だと、当時の私は早々に諦めてしまったのだ。
「そっかぁ……そうだよね。可哀想……だよね」
「そうだよ。どうしても眠いなら、息子が昼寝している間に一緒に寝ればいいじゃん」
一緒に昼寝した結果、先に起きた息子がひとりで庭に出て、大人の背丈よりも高いフェンスをよじ登って道路に出ようとしていたことがあったじゃない。そのとき、あなたは「息子が起きたことに気づけないなら寝るな」って私に言ったじゃない。
心のなかだけでいくら不満を言い募ったところで、伝わるわけもない。
息子たちを愛している。長男のことも、次男のことも、間違いなく愛している。それなのに、毎日一緒にいると、どこかしらが削られていく。
冷めていないご飯が食べたい。温かい珈琲が飲みたい。本が読みたい。トイレにひとりで入りたい。お風呂で髪を洗うとき、慌てずゆっくり洗いたい。朝まで一度も起こされずにぐっすり眠りたい。
疲れた。1日だけでもいい、誰か、代わってほしい。