念のため、という圧力(ふつうエッセイ #202)

昨日に続き、よく使ってしまう言葉シリーズ。

*

今日は「念のため」という言葉。メールやチャットで、末尾に添えて使用することがある。「念のためご確認ください」のように。

ニュアンスとしては、「ほぼほぼ大丈夫だと思うんだけど、万が一の不備があると困るので目を通してもらえると助かる」という感じだと思う。

自戒も込めてだが、「これでいかせてもらっても良いですよね?」という強引さが滲むケースもある。「よもや余計な指摘はないと思うけど」と圧力をかけてはいないだろうか。

そんなことを考えず、オートマティックに文章の最後に添える人もいるだろう。

だが、状況というのはケース・バイ・ケースだ。

「念のため」を使うに適しているか、考えておいた方が無難かもしれない。