原稿が書けない(ふつうエッセイ #134)

ふつうエッセイも130回を超え、そろそろ「書けなくて困っている」という趣旨のものがあっても良いだろう。

この手のネタはすでに出し尽くされているし、若干のルール違反を感じるものの、今日だけは開き直ってみる。

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さて今日は月曜日。

2022年に入り、はじめて営業日が5日間という祝福すべきタイミングだ。なかなかどうしてスタートダッシュが切れない。

大小問わず、色々な原稿を書かなければならないのだが、全く書く気持ちが湧かない。そんな雑念など払拭して、とにかく駄文を重ねることから始めるべきなのだけど、あれやこれやが頭をよぎり、とんと手が止まってしまう。

ネットサーフィンに逃げないのは我ながら良い心構えだと思いつつ、ちょっとした調整にちまちまと時間を使ってしまう。こんなことを言うと誤解を招いてしまうが、即レスしなくて良いことに即レスを重ねる。相手も「暇なんだろうな」と同情しているに違いない。

「毎日やろう」と義務化していることがあり過ぎる。

このエッセイも、義務化している物事のひとつだ。何のネタを書こうか毎日迷っている。これを止めるだけで、僕の中にひっそりとあるクリエイティビティを別の物事に振り分けられるかもしれない。きっと、そうだ!

でも、そもそも何かを考える上で、許容量というか、HPとかMPとか、ドラゴンクエスト的な分かりやすいゲージがあるわけでもない……とも思う。人生において余白はとても重要だけど、器の中が空っぽすぎると、何を詰め込めば良いか分からなくなるし。器に何かを入れるという発想が違うかもしれない。パンパンに中身が詰まっているなら、器そのものに色を塗れば良いわけだし。とか、ね。

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時間は無情に流れるけれど、とにもかくにも、1本分のエッセイを書き上げることができた。

どんなことでも、何か「書く」ことはある。それが書くべきことではなかったとしても。