脳内メルヘンにとっての愛とは<後編>(やまのぼりさん #2)

こうして自分を自分として成り立たせる様々な要素の中に、物語や空想の世界が入り込み、自分と一つになっていきました。無意識の内にいつも頭の中に居座り、離すことはできません。

これらは私の体の一部です。

好き過ぎて、自分の血となり肉となったモノ達こそ、
自分にとっての愛なのではないか。
そう思います。

身体こそ、その人の個性であり、その人自身を表すものですが、
その一部となれる思考が、愛という気持ちなのだと思います。

だからこそ、好きで好きでたまらない何かを持つことは、
人をとても魅力的にしてくれるのではないでしょうか。

愛しみ、惹きつけられ、いつも頭から離れられないほどの気持ちを持ち続ける、
その力は、人を生き生きとさせ、周囲の人を魅了するでしょう。

自分にとって愛を語ることは、自分が何者なのかを語ることと同義であり、
同時に自分を好いてくれる人を見つけられる、そんな行動なのだと思いました。

連載はあと2回あるので、残りの回ではもう少し一般的な愛の話をしたいと思います。

人を愛するとはどういうことなのか。

この言葉だけですでに気恥ずかしいですが…
幾多の偉人達が議論してきたこのテーマについて、めちゃくちゃ普通な一般人のわたしも参加したいと思います。

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