新しいコンタクトレンズ(ふつうエッセイ #75)

中学生のときに視力が落ちてしまい、20年以上コンタクトレンズを装着している。

レーシックを検討したこともあったが、何となく実行せぬまま今に至っている。しばらくはこのまま、コンタクトレンズの生活が続くだろう。

僕の使っているのは、いわゆる「使い捨て」タイプのものだ。2週間ごとに新しいものに取り替える必要がある。

取り替える間近になると、ちょっとだけ目がショボショボしてしまう。違和感を抱くほどではないが、シャキッとしない。なので取り替えた当日は、すごく良い感じだ。目にちゃんと酸素が送られてくるような感覚がある。(ちゃんと用法を守って使用しています。念のため)

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とは言え、この「使い捨て」というのが、どこまで続くのかは分からない。いわずもがなサステナブルが問われており、プラスチックごみをいかに減らすかというのは世界的な課題である。

コンタクトレンズも例外ではない。新しいものに取り替えることができるといって「取り替えて良い」という時代ではなくなった。

かつてファストファッションを手掛ける某衣料メーカーの担当者が「うちはシーズンごとに新しい服を買い替えてもらえます」的なセールストークをしていた。もはやそのようなPRは通用しないし、もっと言えばブランド自体が忌避されるリスクもある。

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そうなると、やっぱり手術をして、裸眼で生活できる状態を作るのがベストかもしれない。手術かあ……と思ってしまうけれど。