敷かれたレールの上を歩いていた少年が、進路選択の重要性に気付いたきっかけとは?(江戸川区の学習塾・前編)

敷かれたレールの上を歩くような少年時代

風間さんが高校時代に通った東京都立小松川高等学校

現在に至るまでの風間さんは、どんな少年時代を送ったのか。

「親父が大企業のサラリーマンで、母親が専業主婦でした。江戸川区は、東京都内では比較的世帯年収が低めのエリアです。通っていた公立中学校は、警察もたびたび来るほど荒れていました。なので先生たちの締め付けも強い。大企業のサラリーマンじゃないけど、敷かれたレールの上を歩くような感じで、自分が悪い処遇を受けないことに注意して過ごしていました」

幸運なことに、風間さんは勉強もスポーツもできた。特に小学校から続けていた野球のおかげで、仲間から一目置かれる存在になっていたようだ。先生からの信頼も厚く、リーダー的なポジションを任されることも多かったという。

そして大学受験。「理工学部に行けばつぶしがきくから」という先生の勧めのまま、慶應義塾大学理工学部を受験。見事合格を果たした。

「親父が経営工学だったし、科目的には理系が得意だったので、とりあえず理系トップを目指して勉強していました。世の中のことも知らなくて、それが「正解」だと思っていたんです」

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