シールの用途(ふつうエッセイ #701)

子どもはシールが好きだ。

僕も小学生までは、もらったシールを大事にしてきた。でも考えてみれば、いつからシールを大事にするようになったのだろう。

3年前だったか、ヨシタケシンスケさんの絵本を買ったとき、特典で非売品のシールがついてきた。当時2歳だった長男は大変喜んでいた。そして少し目を離していた隙に、シールを全部使い果たしていた。(テレビ台にペタペタと貼り付けていた)

シールだもん、そりゃ貼るのが自然だろう。保管しようと考えるなんて、ナンセンスである。

分かっちゃいるけど……。でも少なくとも当時、長男の豪快さに舌をまいたのは記憶に新しい。

そして現在、次男も毎日シール貼りにせっせと励むようになっている。手に入れたばかりの「アンパンマン」だって容赦しない。あろうことか、すぐに洗濯機に放り込むはずの自分のズボンに貼り付けている。それ、絶対に剥がれちゃうぜ?

うーん。いつ、どのタイミングでシールを大事に取っておくようになるのだろう。

分からない。でもひとつ言えるのは、僕はその瞬間を、絶対に見逃したくないということ。それは成長なのか、成熟なのか、今のところ予想もつかない。