暑い夜だから。(ふつうエッセイ #697)

なかなか忙しい。
人生が忙しいものなのか、忙しさを求めている人生なのか。

でも、忙しくない人生を送っている人って、あまりいない気がする。忙しいのに、忙しさを感じていない人は一定数いるだろう。

「心を亡くす」という意味の忙しいという言葉も、別に語源としてウマイわけではないのだろう。だって、たぶん、人間はだいたいいつだって忙しいわけだから、そこに忙しいと漢字を充てているのは、単に自虐史観というだけではないか。

英語のbusyとは、「常に動いている」「活発に働いている」が語源だという。

どちらかというと、そちらに僕はbetしたい。いいんだよ、忙しくたって。忙しいを恥じる気持ちなんて、どこかにポイっと捨ててしまえば良い。

忙しい、を誇ろう。

そう思えた、8月の熱帯夜。