揺られ、揺さぶられ(ふつうエッセイ #629)

久しぶりに特急列車に揺られ、帰路につく。

独立して、経費は極力抑えるために、移動手段はなるべく安価なものを使うようにしてきた。長野県富士見町へのワークショップに行くときも、だいたいが高速バスだ。高速バスは遅れることもあるけれど(今日も1時間20分遅れて到着した)、それもまた運命である。そもそも特急を使ったって、運行が休みになるときはある。

でも今日、帰り道は特急列車を使った。これは致し方ないことで、最終の移動手段が特急だったからだ。厳密にいえば鈍行でも帰れたけれど、家への到着が24時半を回ってしまうので、まあ最後は贅沢にということで特急列車を利用した。

あずさは、けっこう揺れる。

新型車両になったので、以前ほどの不都合は感じないけれど、それでもやっぱり揺れるものだ。

揺れながら、ワークショップで感じた気持ちが良い具合にコトコト揺さぶられるのを感じる。今日の10分間のプレゼンテーションは、相手に届いただろうか。きっと届いたはずだと信じて、今日は寝ることにする。

もう1杯だけ、ビール缶をあけながら。