公開ボタンを押し忘れる。(ふつうエッセイ #522)

インターネットブラウザの進化はすさまじい。

誰が「タブ」なんて考えついたのだろう。複数のブラウザのページをひっくり返してページを行き来していた2000年代前半に比べると、隔世の感がある。ショートカットキーも憶えれば、情報収集や業務の効率は格段に上がるだろう。

ただ、けっこうそれで頻繁に見かける「タブ大臣」ともいうべき、タブ開きすぎ問題は、テクノロジー発展の弊害のひとつだろう。かつては(というかいまも)デスクトップにファイルを置きすぎてしまう人がいるけれど、やけにタブをブラウザ上に並べすぎてしまう人も後を絶たない。

まあ、ときどき僕もやってしまうのだけど。

先日は、写真をアップロードしているのを途中で忘れてしまい、12時間くらい公開ボタンを押し忘れてしまっていた。

うっかり公開せずに、原稿が流れてしまうところで……。危ない、危ない。

いま、ブラウザにはどんなタブが並んでいるだろうか。少なくとも、一目見て分かるくらいの量に抑えておいた方が良いのではないか。どうせ、人間には認知限界があるのだから。