ヴァンパイア・ウィークエンド(ふつうエッセイ #80)

昨日のエッセイに関連して。

細野正臣さんと、アメリカのインディー・ロックバンド「Vampire Weekend」がコラボレーションした作品をリリースするらしい。

どちらも好きな音楽家であり、12月の発売が今から楽しみだ。

Vampire Weekendが世の中に知られたのは、2008年のデビューアルバム「Vampire Weekend」。イギリス発祥のブリットポップからの流れでUKロックが全盛だった時代に、アメリカのニューヨークから彗星のごとく現れた彼らの洗練された音楽は、文字通り、心躍るものだった。世界的なヒットとなり、以降も彼らの音楽は高く評価され続けている。

バンド名は、彼らが大学時代に制作した同名タイトルの自主映画が由来となっているそうだ。吸血鬼の週末、あるいは週末の吸血鬼。英文法の正誤はさておき、なかなか示唆深い命名である。(もしかしたら、自主映画タイトルとして命名した際にも、何か引用しているかもしれません。そこまでは調べられませんでした)

あまり隣り合わせにならないような単語を組み合わせることは、音楽ではよくあることだ。ASIAN KUNG-FU GENERATIONとかも、考えてみたらなかなか面白いバンド名である。

そのギャップが、バンドの飛距離と比例しているとは言わないけれど、あまり深く意図せずにつけた名前が、アーティストを遠くまで連れていったり、何かを発想させたりということはあるんじゃないかと個人的には思っている。

隣り合わせにならないような組み合わせ。

ちょっと注意して、探してみようと思う。