今日の空1000(ふつうエッセイ #71)

1,000日間、毎日欠かさず空の写真をアップしている方がいる。

https://www.instagram.com/akemi.izu412/

彼女のInstagramを見ると、本当にたくさんの空が存在して「いた」ことが分かる。空はいつだって頭上にあるけれど、ひとつとして同じ瞬間はない。瞬きをしたら、その空は、瞬きをする空とは変わっている。

そんな当たり前のことも、1,000日間の積み重ねがあったからこそ、深く気付くことができる。何事も継続が大事なのだ。

Webサイト「ふつうごと」で始めた僕のエッセイは、気が付けば2ヶ月間ずっと続いている。エッセイの難しさは常に頭を悩ませるのだけど、ふと琴線に触れる瞬間は僅かながら増えてきたようにも思う。

これって何だろう?
あれっておもろい!

そんな疑問符や感嘆符が、日常にちょっとした変化を与えてくれる。ただただ流れ出すのでなく、ちょっとだけ引っ掛かって動きを静止させてくれる。もちろん、それらの多くがずっと留まることはない。あっという間に記憶から溢れてしまう。

でも、疑問符と感嘆符の積み重ねは、僕の周辺視野をじわりと広げている。物事は嫌でも目に入るものだけれど、それは必ずしも「見ている」とは限らない。

今日の空を、1,000日間撮り続けるということは、必ず空を「見ている」必要がある。見つめる必要があるというべきか。

そんな伊豆さんへのリスペクトも込めて、今日の空をパシャリ。