カナブンは、空高く飛ぶ。(ふつうエッセイ #307)

カナブンを見つけて、どれどれと触っていた。

手のひらに乗せ、写真を撮ろうとした瞬間、空高く飛翔する。

うはぁ〜〜〜。

思いのほか勢いよく飛んだので、情けない声が出てしまった。

知らなかったのだが、カナブンを英訳すると「drone beetle」らしい。ドローンと同じ、というかドローンがカナブンの様態や飛翔を真似ているのだろうか。(だって、カナブンの存在の方が先だからね)

まあ、いずれにせよ、ドローンを間近で見る機会もこれまでなかったわけで。それなのにドローンに言及するのってどうなの?と思わなくもないのだが、あれだけ高い飛翔は、たしかに「ドローンっぽいな」とちゃんと感じたので駄文をこねてみた次第だ。

カナブンは、空高く飛ぶ。ぜひ公園などで、実感してみてください。

*

いま、僕が本当に書きたいことは他にある。

文章をこねこねしながら思案しているのだが、どうやら胸を張って公開できる文章になりそうにもない。

気楽に続けている本エッセイだが、最低限の倫理観と冷静さは持たないといけない。

ただ、駄文を自覚しつつも、「昨日よりは今日、今日よりは明日」という向上心は絶対に忘れたくない。今日はその向上心が形にならなかった。無念だが、悲観し過ぎてもいけない。

明日はきっと、良い文章を書く。