21時、南の方角に月が見える(ふつうエッセイ #42)

久しぶりにプラネタリウムに行ってきた。

息子が好きで、時々近くの施設に足を運んでいる。

アイスブレイクで、冒頭に、今夜の月や星の見え方についての解説があった。「天気が心配だけど」とことわりながら、21時、南の方角に少しだけ欠けた月が見えるという。

ふ〜ん、と思って聴いていたが、実際に21時に空を見上げてみると、本当に月が南の方角に輝いていた。雲もほとんどなく、澄み切った夜空に浮かぶ月が、とても美しかった。

ちなみに2021年10月18日は、旧暦9月13日にあたり「十三夜」と呼ばれる月見の時期らしい。明日、月が見えるようなら、団子を食べて月見を楽しむのが良いらしい。

空、宇宙は神秘的だ。ユーリイ・ガガーリンさんが世界で初めて有人宇宙飛行に成功したのは1961年。ちょうど50年前のことだ。その後、彼は若くして命を落としたが、それ以来宇宙への想いは過熱し続けている。

おそらく僕は一生のうちに宇宙に行くことはないだろう。でも、それで全然構わないと思っている。なんとなく空を見上げたときに、ほんのりと月が浮かんでいる夜空に風情を感じるような感覚を大切にしたい。それで、もう十分成功した人生だと思えるのだ。