昼食を抜く(ふつうエッセイ #463)

ランチを食べると眠くなる。

社会人生活の開始から今に至るまで、いや、中学生のときから、昼食後の眠気との戦いが続いている。

思春期の眠気は、成長に伴うものだから、とりあえず今のことを書く。

とにかく、日々、慢性的な寝不足だ。ランチを食べると、べらぼうに眠くなる。「べらぼう」という言葉を何度も使いたくなるくらい、眠気は強烈で、眠気に耐えて仕事をしようにも、集中力を欠いている。

苦肉の策として、昼食を抜くことがある。

昼食を抜く方法は2種類ある。

ひとつめは、菓子パンなど小食で済ます方法。満腹になると眠くなるのであれば、満腹にならなければ良い。だがこの方法の問題点は、空腹になることだ。空腹は空腹で、集中力を欠いてしまう。中途半端な小食によって、間食も必要になり、結果的にカロリーの飽食につながりやすいという欠点がある。

ふたつめは、食べる時間をズラす方法。ひとつめの菓子パンとも組み合わせて、11時ごろに一度間食をする。そこから15時くらいまで一気に仕事をし、15時くらいに遅めの昼食を取るという方法だ。

色々試したところ、ふたつめの方法がわりと効果的だ。食べるものは、どうやら蕎麦が良い。消化も良く、食後の蕎麦湯も身体に染みる。15時半から夕方まで(息子の保育園の迎え時間)の短期間に、一気にやろうという締め切り感覚も得られるというわけだ。

でも、時には唐揚げ定食が食べたい日もある。

コワーキングスペースのそばに、ちょうど良い唐揚げ定食のお店があって、時々無性に食べたくなるのだ。本能のままに食べると、100%眠くなるのだけど、まあそれはそれで仕方ないことのようにも思える。

ウィークデイのランチタイム。どんな時間を過ごすか、社会人17年目を迎える間際だが、まだまだ試行錯誤は続きそうだ。