さわいです。(ふつうエッセイ #487)

社会人1年目の頃、僕が一番多かったタイプミスは「幸いです」を「さわいです」としてしまうものだ。

不思議と、いまはそれほど本件に関するタイプミスはしなくなった。

「幸いです」を打ちすぎて、さすがにミスしなくなったからだろうか。それとも、予測変換の性能が上がったことにより、ミスし得ない仕組みが出来上がったからだろうか。

こんなタイトルのエッセイを思いついたのは、先ほど、久方ぶりに「さわいです」と打ち込んでしまったからだった。多少注意力がアップしたのだろう、タイプミスしてすぐに「あ、やっちゃった!」と気付くことができた。

いま考えると、昔は「さわいです」のまま、メールを送ってしまっていたのだなあと。いまでも、色々なタイプミスを見掛けるけれど、「さわいです」は面白くも何ともない、ただのミスで愕然とするだけだったなあと。

まあ、タイプミスに面白さってないのだけど。

でも、たまに失笑してしまうタイプミスも見掛けるのは事実。ミスした方は気が気じゃないのだけど、意外に周囲は笑っちゃうもので。

LINEもSlackもFacebookメッセンジャーも、タイプミスしたら送信取り消しできるようになったから、そういう味のあるミスが見掛けなくなったという説、優良だなと思います。