喫茶店で(ふつうエッセイ #195)

喫茶店ってcafeと訳すのが良いのかな。

気分によって、coffee shopと訳したいときもある気がするけれど。

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1月下旬だったか、出先で打ち合わせを済ませた後で、喫茶店で仕事をしようと思ったことがある。残念ながら満席で、しかも少し離れた喫茶店も満席だった。

それは仕方のないことだけど、その喫茶店の、満席な感じ(満席感)に引いてしまった部分もあり。そもそも満席の喫茶店で仕事をしたくないじゃ!なんて思い、しばらく喫茶店から足が遠のいていた。

今朝、少し時間があったので駅前の喫茶店に入る。

窓際の席に座る。出勤しようとする人、女子高生、ベビーカーな親子、おしゃれ着に身を包んだ若者、自転車をひく老夫婦……。息子が通っている保育園のお母さんとも偶然目が合った。

休日の朝は、混んでないのが良い。席がぎゅうぎゅうに詰まっているよりも、1つ置きに空席があった方がリラックスできる。(それは、平日や日中にはなかなか望めない状態だ)

少しビターな味のコーヒーは、コワーキングスペースで注ぐインタスタントコーヒーとは全然違うもののように感じる。「ああ、コーヒー飲んでるな」「こんなに美味しいのか、コーヒーは」という感じ、ささやかな幸せだ。

三連休は、ほとんど予定が入っていない。

何をしようか。それを考える自由があって、それを考えるにふさわしい場所でコーヒーを飲んでいる。幸せなことだ。

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そういえば、と思って調べてみると、昨年10月にも同じようなエッセイを書いている。

人間、思っていることって、あんまり変わらないものですね。

皆さん、良い三連休をお過ごしください。